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「留学したのに英語が話せない」は普通だった|僕が帰国後に気づいた3つの勘違い

アメリカ高校留学で英語が話せないまま帰国した筆者が、その後TOEIC920点を取得するまでに気づいた3つの勘違い。留学すれば話せるようになる神話を、実体験をもとに解説。

10 min read
keita

「留学すれば、英語は自然に話せるようになる」

僕もそう思っていました。

アメリカの高校に1年間留学すれば、帰国する頃にはペラペラになっているはず。そんな期待を胸に、アーカンソー州の公立高校に飛び込んだのが高校2年生の時でした。

結果から言うと、留学中はほとんど英語が話せないままでした。


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「YES」しか言えなかった留学生活

渡米したばかりの頃、僕はクラスメイトの質問が聞き取れませんでした。

何を聞かれているのかわからない。でも、黙っているわけにもいかない。だから、とりあえず「YES」と答えていました。

すると、それがクラスメイトの間でネタにされるようになったんです。

誰かが僕に何か聞くたびに、別の誰かが「YES」と言って、周りがくすくす笑う。そんなことが繰り返されました。

今思い出しても、普通にキツかったです。

ホストファミリーとの夕食も、最初の数ヶ月は苦痛でした。会話が弾まない。何を話していいかわからない。自分の部屋に逃げ込みたくなることもありました。

「留学すれば話せるようになる」と信じていた僕にとって、これは想定外の現実でした。


勘違い1:「英語環境にいれば自然に話せるようになる」

これは、留学を考えている人が最も陥りやすい勘違いかもしれません。

確かに、英語環境に身を置くことは重要です。でも、環境に身を置くだけでは話せるようにならない

なぜか。

英語を「聞く」機会は確かに増えます。でも、「話す」機会は自分で作らないと生まれない。特に、英語が苦手な状態だと、ネイティブとの会話を避けてしまいがちです。

僕も、最初の数ヶ月は「聞いているだけ」の時間が大半でした。授業を聞く。ホストファミリーの会話を聞く。テレビを見る。

でも、自分から話しかけることは、ほとんどできなかった。

留学先には日本人が少なかったので、日本語に逃げることはありませんでした。でも、英語を話さないまま過ごすことは、いくらでもできたんです。


勘違い2:「毎日英語を聞いていれば、そのうち聞き取れるようになる」

リスニングについても、同じことが言えます。

僕は留学中、毎日ネイティブの英語を聞いていました。授業、ホストファミリーとの会話、テレビ。英語のシャワーを浴び続ければ、いつか聞き取れるようになる。そう思っていました。

でも、ただ聞いているだけでは、理解できない部分は理解できないままなんですよね。

アメリカ人同士がスラングを交えて話している会話は、何ヶ月経ってもさっぱりわかりませんでした。笑うタイミングもわからず、ただ愛想笑いをしている自分が情けなかった。

後から気づいたことですが、リスニングが伸びたのは「聞く量」ではなく、**「理解しようとして聞いた時間」**でした。

留学中に僕のリスニング力が一番伸びたのは、実は授業でもホストファミリーとの会話でもなく、テレビ番組を字幕付きで観まくった時期でした。

「何を言っているのか」を必死に理解しようとしながら聞く。わからない表現があったら調べる。この能動的なリスニングが、ようやく効果を発揮し始めたんです。


勘違い3:「ネイティブと話せば、会話力は上がる」

これも、半分正しくて半分間違いです。

確かに、ネイティブと話す機会は貴重です。でも、自分のレベルに合っていない会話を繰り返しても、上達しにくい

留学中の僕は、ネイティブとの会話についていくのが精一杯でした。相手のスピードに合わせようとするあまり、言いたいことの半分も言えない。聞き取れなかったところは「Yeah」で流す。

これでは、会話の練習にならないんですよね。

今振り返ると、本当に必要だったのは自分のペースで英語を話す練習でした。

相手に気を使わず、言いたいことを考える時間を取れる環境。間違えても恥ずかしくない環境。そういう場で、まず基礎的なアウトプット力を固めてから、ネイティブとの会話に臨むべきだった。

順番が逆だったんです。


帰国後に英語力が伸びた理由

皮肉なことに、僕の英語力が一番伸びたのは帰国してからでした。

留学の悔しさをバネに、帰国後は毎日英語に触れるようにしました。でも、やり方は留学中とは違います。

まず、文法をしっかり学び直した。留学中は「なんとなく」で話していたので、基礎が抜けていました。中学・高校の文法を復習して、「なぜこの形になるのか」を理解するようにしました。

次に、意識的にアウトプットの時間を作った。独り言で英語を話す、英語で日記を書く、瞬間英作文をする。ネイティブ相手じゃなくても、アウトプットはできる。

そして、会話の振り返りを習慣にした。「あの時、なんて言えばよかったんだろう」と考える時間を意識的に作りました。

この積み重ねで、18歳でTOEIC920点を取ることができました。


留学を無駄にしないために

僕の経験から言えることがあるとすれば、こうです。

留学は「英語力を伸ばす魔法」ではない。

環境を活かすも殺すも、自分次第。そして、留学前・留学中・留学後、どのタイミングでも、正しい学習法を知っているかどうかで結果は大きく変わる。

もし今、留学を考えているなら、行く前に基礎力を固めておくことを強くおすすめします。文法と基本的な語彙があれば、現地での学びの吸収率がまるで違います。

もし留学したのに思うように話せなかったなら、それは珍しいことじゃない。僕もそうでした。

大事なのは、その経験を次にどう活かすか。留学で得た「悔しさ」は、その後の学習を続けるモチベーションになります。


この記事が、留学を控えている方、または留学後に「思ったほど話せるようにならなかった」と感じている方の参考になれば嬉しいです。