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英語学習シャドーイング勉強法

シャドーイングの正しいやり方|効果が出ない人がやりがちな5つの間違い

シャドーイングで効果が出ない原因は「やり方」にあります。科学的に正しいシャドーイングの手順、よくある間違い、初心者が挫折しないコツを留学経験者が解説。

13 min read
keita

「シャドーイングをやっているのに、全然リスニングが伸びない」

そんな悩みを抱えている人は多いと思います。

シャドーイングは、通訳者の訓練にも使われる本格的な学習法。正しくやれば確実に効果が出ます。でも、間違ったやり方で続けていると、いつまでも上達しない。

僕自身、留学中にリスニングで苦労した経験があります。最初は何を言っているのかさっぱりわからなくて、授業についていくのが本当に大変でした。

この記事では、シャドーイングで効果が出ない人がやりがちな間違いと、科学的に正しいやり方を解説します。


シャドーイングとは何か

シャドーイングは、英語の音声を聞きながら、1〜2語遅れてそっくりそのまま復唱するトレーニングです。「影(シャドー)」のように音声の後をついていくことから、この名前がついています。

もともとは通訳者のトレーニング方法として使われていました。それが一般の英語学習者にも広まり、今では定番の学習法になっています。

シャドーイングの主な効果は、リスニング力の向上です。音声を聞いて即座に処理する力が鍛えられるので、英語を聞き取るスピードが上がります。

ただし、これはあくまで「正しいやり方」をした場合の話。間違ったやり方で続けても、効果はほとんど出ません。


効果が出ない人がやりがちな5つの間違い

シャドーイングで効果が出ない原因は、ほぼ「やり方」にあります。以下の間違いに心当たりがないか、チェックしてみてください。

間違い1:いきなりシャドーイングを始める

最も多い失敗がこれ。音声を流して、いきなりシャドーイングを始めてしまう。

シャドーイングは、実はかなり高度なトレーニングです。準備なしでいきなり始めると、音声についていけず、めちゃくちゃな発音で無理やり続けることになる。これでは逆効果です。

正しくは、シャドーイングの前に複数のステップを踏む必要があります。詳しくは後述します。

間違い2:知らない単語だらけの教材を使う

「難しい教材の方が効果がある」と思って、自分のレベルに合わない教材を選んでいませんか?

知らない単語や文法が多い教材でシャドーイングをしても、ただ音を真似ているだけになります。意味を理解しながら発声することができないので、リスニング力は伸びません。

教材は、内容の8〜9割は理解できるものを選ぶのがベストです。

間違い3:スクリプトを見てはいけないと思っている

「シャドーイングはスクリプトを見ずにやるもの」と思い込んでいる人がいます。

確かに最終的には音声だけでできるようになるのが理想です。でも、最初からスクリプトなしでやる必要はありません。

むしろ、最初はスクリプトを見ながら音読したり、音声と同時に読んだりする段階を経るべきです。いきなり音声だけでやろうとすると、聞き取れない部分をごまかしながら続けることになります。

間違い4:発音やイントネーションを無視する

音声のスピードについていくことだけに集中して、発音やイントネーションを無視していませんか?

早口で無理やりついていっても、それはシャドーイングではありません。大切なのは、ネイティブの発音やリズム、イントネーションをそっくり真似ること。

ついていけないなら、速度を落とすか、教材を変えるべきです。

間違い5:映画やドラマをいきなり使う

「楽しみながら学べる」と思って、いきなり映画やドラマでシャドーイングを始める人がいます。

正直、これはハードルが高すぎます。映画やドラマの英語は、スピードも速いし、スラングも多い。初心者がシャドーイング教材として使うには難しすぎます。

僕自身、留学中にアメリカのアニメを観まくってリスニングが伸びた経験がありますが、あれはシャドーイングではなく、ただ大量に観ていただけ。シャドーイングをするなら、最初は学習用に作られた教材を使った方が効率的です。


科学的に正しいシャドーイングの手順

シャドーイングは、いきなり始めるのではなく、段階を踏んで取り組むのが正しいやり方です。

シャドーイングの5ステップ

  1. リスニング:まず音声を聞いて、どれくらい聞き取れるか確認する
  2. スクリプト確認:スクリプトを読んで、内容を完全に理解する
  3. 音読:スクリプトを見ながら声に出して読む
  4. オーバーラッピング:音声と同時にスクリプトを読む
  5. シャドーイング:音声だけを聞いて復唱する

ステップ1:リスニング

最初は何も見ずに音声を聞いてみます。どれくらい聞き取れるかを確認するためです。

この時点で全く聞き取れないなら、教材が難しすぎる可能性があります。7〜8割は聞き取れる教材を選びましょう。

ステップ2:スクリプト確認

次に、スクリプトを読んで内容を完全に理解します。

知らない単語があれば調べる。文法的にわからない部分があれば確認する。この段階で100%理解しておくことが大切です。

意味がわからないままシャドーイングをしても、ただ音を真似ているだけになってしまいます。

ステップ3:音読

スクリプトを見ながら、声に出して読みます。

この段階で、発音やイントネーションを意識しながら読む練習をします。音声を聞いて、どう発音されているかを確認しながら読むとより効果的です。

ステップ4:オーバーラッピング

オーバーラッピングとは、音声と同時にスクリプトを読むことです。シャドーイングの前段階として、とても重要なステップ。

音声のスピードやリズムに慣れることができます。ここでスムーズについていけるようになったら、次のステップに進みます。

ステップ5:シャドーイング

最後に、スクリプトを見ずに音声だけでシャドーイングをします。

ここまでのステップを踏んでいれば、内容も理解しているし、音声のリズムにも慣れている。だからスムーズにシャドーイングができるはずです。


効果が出るまでの目安

「シャドーイングはどれくらい続ければ効果が出るのか」という質問をよく見かけます。

正直、個人差が大きいので一概には言えません。ただ、一般的には毎日15〜30分を3ヶ月続けると、効果を実感できる人が多いようです。

大切なのは、正しいやり方で継続すること。間違ったやり方で何ヶ月続けても、効果は出ません。

シャドーイング継続のコツ

  • 同じ教材を繰り返す:1つの教材を完璧にできるまで繰り返す
  • 短い教材から始める:最初は1〜2分の教材でOK
  • 毎日少しずつ:週1回30分より、毎日5分の方が効果的
  • 完璧を目指さない:8割できればOKという気持ちで

シャドーイングの限界

シャドーイングは素晴らしい学習法ですが、万能ではありません。

シャドーイングで伸びるのは、主に「リスニング力」と「発音」です。スピーキング力(自分の言葉で話す力)を伸ばすには、別のトレーニングも必要になります。

僕が留学中に痛感したのは、「聞き取れること」と「話せること」は違うということ。相手の言っていることは理解できるのに、自分の言いたいことが英語で出てこない。そんな経験を何度もしました。

シャドーイングでリスニングを鍛えつつ、実際に自分の言葉で話す練習もバランスよく取り入れることをおすすめします。



まとめ

シャドーイングで効果が出ない原因は、ほとんどの場合「やり方」にあります。

いきなり始めない。自分のレベルに合った教材を選ぶ。段階を踏んで取り組む。これだけで、シャドーイングの効果は大きく変わります。

正しいやり方で3ヶ月続ければ、必ずリスニング力の変化を実感できるはず。焦らず、コツコツ続けていきましょう。


参考文献