ブログに戻る
英語学習文法前置詞

to と for の違い|「〜に」「〜のために」を正しく使い分ける方法

英語の前置詞toとforの違いを徹底解説。「〜に行く」「〜にあげる」など迷いやすいケースの判断基準と、動詞ごとの使い分けルールを例文付きで紹介します。

9 min read
keita

「to と for、どっちを使えばいいんだろう?」

どちらも日本語では「〜に」と訳せることがあるため、混乱しやすい前置詞です。

  • I gave a present to her.(彼女にプレゼントをあげた)
  • I bought a present for her.(彼女にプレゼントを買った)

どちらも「彼女に」と訳せるのに、なぜ前置詞が違うのか。この記事では、to と for の根本的な違いと、実際の使い分けルールを解説します。

基本イメージを押さえる

to と for の違いは、「到達するかどうか」で考えるとわかりやすいです。

  • to = 到達点(そこに届く)
  • for = 方向・目的(そこに向かう、そのために)

to は「矢印が届いている」

to は、動作や移動が目的地に「到達する」ことを表します。

  • I went to Tokyo.(東京に行った=東京に着いた)
  • I sent a letter to him.(彼に手紙を送った=手紙が届いた)

矢印が目的地に届いているイメージです。

for は「矢印が向かっている」

for は、目的地の「方向」を向いている、または「〜のために」という目的を表します。到達したかどうかは問いません。

  • I left for Tokyo.(東京に向けて出発した=まだ着いていない)
  • I bought a gift for him.(彼のためにプレゼントを買った=まだ渡していない)

矢印が向かっているだけで、届いたかどうかは不明なイメージです。

to と for の基本イメージ

  • to = 目的地に到達する(届く)
  • for = 目的地に向かう・〜のために(届くかは不明)

「〜に行く」の使い分け

移動を表す場合、到達したかどうかで使い分けます。

go to:行って着いた

  • I went to the station.(駅に行った=駅に着いた)
  • She went to Paris last year.(彼女は去年パリに行った=着いた)

go to は「目的地に到達した」ことを含みます。

leave for:〜に向けて出発した

  • The train left for Osaka.(電車が大阪に向けて出発した)
  • I'm leaving for the airport now.(今から空港に向かいます)

leave for は「出発した」だけで、まだ到着していません。

head for / start for:〜に向かう

  • We headed for the mountains.(山に向かった)
  • Let's start for home.(家に向けて出発しよう)

方向を示すだけで、到達は含みません。

「〜にあげる」の使い分け

物を渡す場合も、「相手に届くか」で使い分けます。

to を使う動詞:直接渡す

相手に「直接届ける」動作には to を使います。

  • give(あげる): I gave the book to her.
  • send(送る): I sent an email to him.
  • show(見せる): Show this to your teacher.
  • tell(伝える): Tell the news to everyone.
  • pass(渡す): Pass the salt to me.
  • write(書いて送る): I wrote a letter to my friend.

これらは「相手に届く」動作です。

for を使う動詞:相手のために何かする

相手の「ために」何かを行う動作には for を使います。

  • buy(買う): I bought a cake for you.
  • make(作る): She made dinner for us.
  • get(手に入れる): Can you get a ticket for me?
  • cook(料理する): I'll cook something for you.
  • find(見つける): I found a good hotel for the trip.

これらは「相手のために」行う動作であり、相手に直接届けるわけではありません。

動詞による使い分け

to を使う動詞: give, send, show, tell, pass, write, lend, teach (直接相手に届ける)

for を使う動詞: buy, make, get, cook, find, order, save (相手のために何かする)

目的を表す for

for は「〜のために」という目的を表すときにも使います。

  • This gift is for you.(このプレゼントはあなたのためのものです)
  • I came here for the meeting.(会議のためにここに来ました)
  • What is this for?(これは何のためのものですか?)

「〜に向けて」「〜を目的として」というニュアンスです。

迷いやすいケース

Thank you to / for どっち?

  • Thank you for your help.(手伝ってくれてありがとう)

感謝の対象(理由)は for を使います。to は使いません。

useful to / for どっち?

どちらも使えますが、ニュアンスが異なります。

  • This is useful to me.(これは私に役立つ=直接的な恩恵)
  • This is useful for learning English.(これは英語学習に役立つ=目的として)

人に対しては to、目的に対しては for を使うことが多いです。

important to / for どっち?

これも両方使えますが、ニュアンスが違います。

  • This is important to me.(これは私にとって大切だ=感情的な重要性)
  • Exercise is important for your health.(運動は健康に大切だ=客観的な重要性)

主観的な感情には to、客観的な事実には for を使う傾向があります。

go to / go for どっち?

  • I went to the gym.(ジムに行った=ジムに着いた)
  • I went for a walk.(散歩に行った=散歩という目的のために)

場所に行く場合は to、活動のために行く場合は for です。

覚え方のコツ

to と for の使い分けで迷ったら、次の質問を自分にしてみてください。

「相手に直接届くか?」

  • 届く → to(give to, send to, show to...)
  • 届かない・目的 → for(buy for, make for, leave for...)

また、動詞ごとに「to を取る動詞」「for を取る動詞」を少しずつ覚えていくと、感覚が身についてきます。

まとめ

to と for の違いは「到達するかどうか」で考えると整理しやすいです。

  • to = 目的地に到達する・相手に届く
  • for = 方向を向いている・〜のために

最初は動詞ごとに覚えるのが効率的です。give to, send to, buy for, make for...と、セットで覚えていくと自然に使い分けられるようになります。